このごろ、電車の運転でヘタクソな人がいませんか?
発車や停車の時がスムーズでなく、カクンカクンとしたりして。時々ヒャーッとよろけて危ないのだけれど、季節がら“新人くん”なのかなーと思うとそれも微笑ましく、心の中でガンバレ!と、にんまりしてしまいます。


      先週は、ベイエリア探険な一週間でした。
お台場と晴海。ゆりかもめにもなんと今ごろ、はじめて乗った。平日の午後、海を見下ろすCafeの窓際で気持ちよくおしゃべり。いろんなお店ものぞいて楽しかったけれど、巨大なショッピングモールって、私はどうも苦手。
週末にはここに人・人・人があふれているのだと思うと、もうそれだけで頭がクラクラしちゃう。
だけど、お台場は思っていたよりも全然近いのに、すごく“別世界”というか、“ここはどこ?”感があってよかったです。帰りは夕陽の中、船に乗って風に吹かれたりして、もうご機嫌。おデートで夜景を見ながら食事して、っていうんだったら、素敵な魔法にもかかりそうなかんじだナ。
      その2日後に行った晴海トリトンは、雨も降ってたしひとりだったしで、ちょっと盛り上がりに欠けた。雨に煙る運河は…うら寂しい。


      人と話していると、はっとすることがいろいろあります。
この前は失敗した…。胸の内でここのところ思っていたコトを、ついぐちってしまった。口に出すと、それはいよいよ自分の中で“本物”になる。
それに、愚痴の原因の半分以上は、自分の心の持ち様にあるんだものナ、と気づき、その夜からちょっと前向きな見方をめざしてみる。


      別の日にも面白いことが発覚。今、そばにいてくれるスタッフの人たち、私が“作ったりスタジオで歌ったりする”のは好きだけれど“外へ出て行く”のは苦手だろうと思ってくれていて、そういうのからはむしろ守って下さろうとしていたみたい。私は、実はそうじゃないってこと、曲が仕上がったら誰のところへもどこへでも飛んでいきたがってるんだってことを話した。
      自分のことは、わかってくれる人にだけわかってもらえればいいやと思っていたけれど、急に、なんだかそれは不遜な態度に思えた。思っているコトをちゃんと伝えていかないのは人間として怠惰なような気がしてきたので、これからもっと誠実に自分からはたらきかけていこうと、すごく思ったのでした。
静も動も、陰も陽も、ひとりの人間の中にはいろんな部分や時期がある。そして、その全部で私。全部が私、だ。
      私のコワイところだけを見てくれている人には、朗らかで底抜けなところも見てもらいたい。でも、一気に見せて驚かすと悪いから、少しずつ。


      雨続きですね。気持ちはフラフラと遊びに向いているのですが、実際には仕事期です。今、新しいのを5曲作っているところ。6月になるとスタジオもありそうだしいろいろ動き出しそうなので、今月中に頑張っておかないと。夏にはみなさまにお目にかかれる機会もありそうなので、今からたのしみに思っています。


P.S. メールも嬉しく読ませていただいてます。その言葉に励まされてグワッとやる気になる、なんて日も。ありがとう。人生いろいろ…です。
15才の女のコさん、ぜひ早くヘアメイク or スタイリストになって私のこともいじって下さいね。お手紙の宛先は、〒150-8691 渋谷郵便局私書箱112号です。


5月○日(水)…CMナレーションに行く。「ネスレからヨーグルト?」のひと声。
すでに男性でのナレーションがあって、女声のこのひとことは使うか使わないかまだわからないとのこと。クールな感じが欲しかったようで、この日の私の声は思っていたよりも子供っぽかった様子。さて、どうなることやら。
――― と待っていたら、OKでした。すでに5月25日からオンエア中。ギルバート・オサリバンの歌が流れる新製品のヨーグルトのCMです。
5月○日(金)…1曲出来てそれを持って、打ち合わせ。作詞家の人から一部分出来ている詞をもらって、そこから発想して曲を作った。そして、それを聴いて作詞家の人が仕上げる、という私にははじめてのやり方なので、ちょっと楽しみに待っているところ。出かける時からなんだか頭がふらついていたのだけれど、渋谷の人ごみは私をもっとフラフラにした。歩きたばこの地獄をすり抜けて、帰る。
5月○日(日)…午後、南青山MANDARAへ。けやきホールの時にキーボード&コーラスでお手伝いいただいた大津美紀さんのライブ。繊細かつ力強い鋭利な才能。
ひとりで行って心細かったけれど、会場にはリッツベリーフィールズの方もちらほら。話しかけていただいたりもしてちょっとハッピー。いい所だったし、私もここでやってみたくなっちゃった。外も晴れ。気持ちいい一日でした。
5月○日(月)…お台場へ行った。駅を出ると海のいい…でなく、よくないにおいがしたのにはびっくり。ケーキを食べながら、Tちゃんの近況報告などを聞く。
そうそう、帰りの船に乗る前に念願のシナボン&ピーカンボンを買ってテイクアウトしたけど、それはそれはもう、頭がイタクなるほどの濃さでした。降参。
Tちゃんは「あ、ダイエット中なのに買っちゃった!」と言っていた。(←シナボンってさ…、たしか1コで1000Kcalくらいあるんだよ。)曇っていたけれど、うっすら日焼けしたかんじで、夜、ぐっすり眠る。
5月○日(水)…hm3の取材。もっと気の利いたことを言えるといいんだけれどナ…。曲(&詞)って、出来上がっちゃうとそれはもういろんな想いの凝縮型だから、説明のしようがないというか、説明しだすと一晩寝かさないよ!というか、どうも上手くないところがもどかしく、申し訳ないです。でも、今度の『For フルーツバスケット』については、エンドレスに聴きたくなる要素がある、と思う。メロディに、なにかそういうところがあるのです。←と、帰ってきてから「そう言えばよかった…」と思いつくのです(遅いのですね、私はいつも)。
   取材後、六本木から駅5つで晴海トリトンへ行けることに気づき、突然その気になって、行く。なんというか…周りとトリトンスクエアが別物で、ぽかっとそこだけ作りものの感じ。平日の午後ですからね、ひとつひとつのお店をのぞいても店員さんの数のほうが多く、“スミマセン”というかんじ。銀座まで歩こうかと思ったけれど、霧雨だし、すごすごと退散。
   夜、この日ディレクター氏から仕入れた豆知識を試す。それは、体型のバランス。“両手を真横に水平に広げて、右手の指先から左手の指先までの長さが、その人の身長”、それから“ひじから手首までの長さが、靴のサイズ”だというもの。測ってみると、それぞれ162cm(実際は158cm)、25cm(実際は23cm)でした。ということは、私は腕が長い?!
そういえば、私の以前のディレクターY氏が私のことを「腕、長いですよね。」と言ってた。
なんで知ってたの?  ――― あなたもやってみてみて!



★プライベートCD 2000年版のご注文をお受けしています。


★2000年12月制作『やがてやさしい春が来て』
1.Welcome to Ritzberry Fields / 2.待ちあわせ / 3.夢ははてしなく / 4.月下の散歩 の4曲入り。

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